ノロウイルスの汚物処理方法

ノロウイルス患者さんの下痢便や吐しゃ物などの汚物処理方法

ノロウイルス感染予防で最も注意しなければいけないのが、患者さんが下痢や嘔吐の症状で吐き下しをした汚物処理です。患者さんの嘔吐や下痢などの汚物には大量にノロウイルスが含まれており、感染力が強く適切に汚物処理しなければ、処理した本人や周りの人に感染のリスクを広げることになります。これを二次感染といいます。特に不特定多数が利用する公衆トイレ(駅、空港、ショッピングセンター、飲食店)では、毎日多数の方がトイレを利用し、感染物も同様に利用します。感染者がトイレで下痢や嘔吐をすることで便座や周囲のドアノブや手すりは汚物で汚染されます。次に利用する方が汚物に汚染していることに気づかず、ドアノブなどに触れることで手指が汚染します。そして、十分な手洗いをせず食品などを素手で触れ飲食する事で感染します。感染を予防する為には、牡蠣など汚染された食品を食べない以上にトイレの後や食事の前の手洗いが重要であります。ここでは、患者さんが下痢や嘔吐によって汚染された汚物処理方法について説明しています。

汚物処理のポイントは、下痢便や嘔吐物には大量のノロウイルスが含れている

汚物処理が必要なトイレ

ノロウイルス患者が吐き下す汚物には、強い感染力を持つ病原体が大量に含まれています。その量は、汚物1グラムあたり10万から10億と言われており、少量でも体内に入れば爆発的な増殖を繰り返し下痢や嘔吐の症状を引き起こします。その為、患者さんが使用したトイレは、汚物等で汚染されている可能性が高く次亜塩素酸ナトリウムで汚物処理をする必要があります。

ノロウイルスに汚染された飲食物を摂取する事で起きる下痢や嘔吐などの症状をノロウイルス食中毒といいます。飲食物と一緒に小腸まで侵入したノロウイルスは、小腸や十二指腸にある粘膜(上皮細胞)に侵入して、自身の遺伝情報(RNA)を使い複製をします。そして、細胞壁が耐え切れず破裂することで周囲へ飛散し新たな上皮細胞が関心し増殖します。この様な増殖を繰り返す事で小腸の粘膜機能が低下し、激しい下痢や嘔吐の症状が現われます。

子供が感染するト嘔吐、大人が感染すると下痢の症状が現われる事が多いです。患者さんが吐き下しをする汚物には、大量の病原体が含まれており、嘔吐した汚物1グラム中約1万~10万個/g、下痢した汚物にも約10億個/g程度含まれています。吐き下しをした際に汚物が便座や便座の裏側に飛沫状として舞い上がり周囲を汚染を拡大します。汚物の一部は、手指に付着し、そのままドアノブや手すりなどを触れる事で周囲の汚染も拡大します。

家族が施設利用者がノロウイルスよる吐き下しをした際には、シッカリ汚物処理する必要があります。汚物の処理は、患者さん自身が清掃や消毒するのが好ましいです。しかし、乳幼児や高齢者は、介助が必要もあり家族の方が代わりに汚物処理をしなければいけません。汚物処理で家族の方が二次感染しないように十分に注意しましょう。汚物などが手指に付着していると感染リスクが高いです。清潔そうに見えてもノロウイルスは非常に微細です。指先などに付着した汚物は、しっかり手洗いをして清潔にしましょう。

ノロウイルスを含む汚物の処理方法

汚物処理は完全武装で行う

私たちが想像する以上に汚物が飛散し、広範囲に汚染している可能性が高いです。汚物処理は広範囲に行う必要があります。特に患者さんが触れた部分は、手指に付着した汚物によって汚染している可能性が高いので注意しましょう。過去に長野県が調査報告で、ノロウイルス患者さんが下痢や嘔吐をした際に汚物がどの程度汚染されるか試験をした結果があります。汚物に見たてたインクを下痢や嘔吐の症状同様に勢いよく便座に排出した結果、便座、便座の裏、さらには便器の周囲にも飛散していることが分りました。汚物は、非常に小さな飛沫状となって舞い上がり周囲を汚染していることがわかりました。ノロウイルスは、乾燥した状態で冬場なら1ヶ月程度は感染力を持ち続けています。その為、患者さんが下痢や嘔吐の症状をすると汚物処理や消毒をしない限り1ヶ月位は感染するリスクがあります。手指が汚染しないようにトイレ使用後は、しっかり手洗いすることが非常に重要ですが、定期的に汚物の清掃や消毒することが感染予防のポイントであります。

ノロウイルス患者さんが嘔吐や下痢をしたら汚物に近づけない

家庭内や施設内でノロウイルス患者さんがいる場合には、汚物に接触することで感染が拡大しない様に注意が必要です。まず、トイレ以外で急に下痢や嘔吐をしてしまった場合には、感染を拡大させない為に汚物を処理する方以外は立ち入り禁止とします。そして、悪臭が漂う為に換気を行います。また、衣類を汚してしまった場合は、お風呂で洗わせ着替えをさせたりします。その際に使用したお風呂やトイレも消毒する必要があります。

汚物処理は「マスク」、「白衣」、「手袋」など完全武装で処理

ノロウイルスを含む汚物を除去し消毒する方は、ノロウイルスに感染するリスクが高いために完全防備(マスク、手袋、作業着、シューズカバー)で行います。特に手に付着しないように手袋は2重にして作業をします。使用後は、次亜塩素酸ナトリウム1000ppmが入った袋に全ていれて中身が外にでないようにします。 ノロウイルスを含む汚物が周囲に飛散している可能性もあるため広い範囲を立ち入り禁止にします。周囲の人がノロウイルスに感染しない為の処置ですが、立ち入ることで靴などに付着したノロウイルスが汚染範囲を拡大させる可能性もあります。清掃、消毒が終わるまでは、立ち入り禁止にします。 空気を入れ替えることで汚物の悪臭、次亜塩素酸ナトリウムの塩素臭をやわらげます。また、効果は定かではありませんが換気によりノロウイルス室内から外に出す効果も期待できます。

次亜塩素酸ナトリウムでノロウイルスを消毒

次亜塩素酸ナトリウムは、塩素系漂白剤など私達の身近にあるものであり、塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)を使用する事でノロウイルスを消毒する事ができます。ノロウイルスを消毒するメカニズムは、次亜塩素酸ナトリウムに含まれる遊離塩素類が細菌やウイルスの膜を破壊します。遊離塩素類の作用により細胞内の酵素反応の阻害、細胞内タンパク質の変性、核酸の不活化が考えられます。 次亜塩素酸ナトリウムによる消毒 ノロウイルスの消毒作業は、広範囲におこないます。嘔吐や下痢により広範囲に飛散している可能性があるからです。汚物には、1000ppm以上の次亜塩素ナトリウム水溶液をかけます。確実に消毒させるためにペーパータオルなどを汚物の上に置き次亜塩素酸ナトリウムをかけることで汚物の飛散防止と湿布みたいな効果により薬剤が流れ出ることなく消毒効果が続きます。汚物は硬い紙などを用いてすくい取り、さらに捨ててもいいタオルなどでふき取ります。さらに300ppmの次亜塩素酸ナトリウム水溶液にしっかり濡らした雑巾で消毒し、仕上げに水拭きで綺麗にします。消毒液の作り方は「次亜塩素酸ナトリウムで作る消毒液」を参照。

汚物処理で使用した「手袋」「エプロン」は廃棄

ノロウイルス患者さんの汚物を処理した際に使用した、エプロン、手袋、マスクなどは、使用した新聞紙などと一緒に燃えるごみとして捨てます。説明したとおり、非常に少量でも体内に取り込むことで感染しますので汚染したものは廃棄することをお勧めします。その為、汚物処理で使用する物は、廃棄していいものにしましょう。廃棄の方法は、2重にしたビニール袋に汚物が付着した手袋やエプロンを入れ、消毒する為に1000ppmの次亜塩素ナトリウム消毒液を入れ口を固く縛り中が出ない様にして燃えるごみとして捨てます。

ノロウイルス感染予防












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