家族がノロウイルス二次感染に注意を ノロウイルス二次感染には注意を

家族がノロウイルスに感染時の対処方法

家族がノロウイルスに感染し激しい下痢や嘔吐の症状があったときは、感染しない様に注意する必要があります。ノロウイルスは、毎年11月頃から翌年2月にかけて流行し各自治体も警戒を強めています。インフルエンザ同様に非常に寒く乾燥した時期に流行します。非常に少量でも体内に侵入すると爆発的に増殖をします。潜伏期間は1日から2日、その後、微熱が出て激しい下痢や嘔吐の症状があらわれます。下痢や嘔吐の症状は、1日に何回も繰り返すことがおおく胃の内容物が無くても吐き気があり苦く黄色い胃液を出し続けます。下痢や嘔吐の汚物には、大量のノロウイルスが含まれており周囲を汚染する可能性が高く、患者さんが使用したあとのトイレやお風呂などは次亜塩素酸ナトリウムで消毒することをおすすめします。

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家族からノロウイルスを感染しない様に注意を

家族がノロウイルスに感染した時、感染した方も心細いかとおもいますので、しっかり介護してあげてください。しかし、ノロウイルスに感染予防は、手洗いの徹底次亜塩素酸ナトリウムの消毒二次感染の予防が大切です。患者さんが吐き下しをした汚物には、大量のノロウイルスが含まれています。そのためトイレで下痢や嘔吐をした時は、ご自身で次亜塩素酸ナトリウムで清掃・消毒する様にしましょう。しかし、介助が必要な高齢者や乳幼児は、家族が代わりにシッカリ清掃する様にしましょう。感染の多くは、トイレが原因だと言われています。患者さんの後にトイレを使用した家族の方が次々と感染しない様にトイレの後はシッカリ手洗いをしましょう。

ノロウイルスの消毒は次亜塩素酸ナトリウム

次亜塩素酸ナトリウムを使用することで消毒することができます。次亜塩素酸ナトリウムは、塩素系漂白剤として比較的安価で容易に入手する事ができます。主に加熱できない食材の消毒やトイレなどの設備や器具の消毒に適しています。次亜塩素酸ナトリウムを使用した消毒は、食品では100ppm、トイレなどでは200~300ppm、ノロウイルス患者さんの汚物などを消毒する際には1000ppmで消毒します。消毒するメカニズムは、次亜塩素酸ナトリウムに含まれる遊離塩素類が細菌やウイルスの膜を破壊します。また、遊離塩素類の作用により細胞内の酵素反応の阻害、細胞内タンパク質の変性、核酸の不活化などが考えられます。 

アルコール消毒はノロウイルスに効果なし

腸管出血性大腸菌O157やインフルエンザなどの消毒に効果があるアルコール消毒ですがノロウイルスを消毒することはできません。アルコールがノロウイルスの食毒効果がない理由は、食中毒菌と構造が異なる点です。多くの食中毒菌やウイルスには、エンベロープ(envelope:脂質膜上構造)があります。アルコールは、このエンベロープを破壊する事で消毒効果を発揮しているますが、ノロウイルスにはエンベロープが無い為にアルコール消毒は効果がありません。この様なエンベロープを持たないウィルスは消毒抵抗性がおおむね強く、アルコールや逆性石鹸(ウエルパス)などでは、あまり効果がありません。ノロウィルスを確実に消毒する場合には、1000ppm(特別の場合5000ppm)の次亜塩素酸ナトリウムの使用が指示されています。

家族がノロウイルス感染時の注意点

家族が感染する事で特に注意しなければいけないのが、脱水症状二次感染、嘔吐物による誤嚥や窒息です。ノロウイルス患者さん自身が出来ない場合には、家族などの介助が必要です。その際に二次感染に注意しましょう。

ノロウイルス患者さんと脱水症状

ノロウイルスに感染すると1日に何度もトイレで吐き下しをします。その様子は非常に苦しそうで家族も心配になります。しかし。医学が進歩した現代でも治療する薬は開発されておらず、症状が治まるまで待つしかありません。病院でも対症療法が基本です。ノロウイルスに感染時に特に注意したいのは、脱水症状です。脱水症状とは、体内の水分や電解質が不足し、体内代謝が円滑に出来ない事で呼吸困難、意識障害などが現れ、重症になると死亡する事もあります。特に抵抗力が弱く、体内水分量が少ない乳幼児や高齢者は注意が必要です。出来れば、家族の方が注意して上記症状がある場合には早めに病院に行き医師による処置を受けるようにしましょう。また、患者さんが喉の渇きなどを感じたら家族の方がスポーツ飲料などを用意し飲ませるようにしましょう。その際、冷やさず常温の状態で少量づつ飲ませる事がポイントです。

嘔吐による汚物の誤嚥、窒息

体力が低下している高齢者が感染後に死亡するケースが多いです。介護が必要な高齢者の中には、嚥下の機能が低下し嘔吐が上手にできない方も多いです。嘔吐する際に汚物が誤って器官に入り、窒息や誤嚥性肺炎の原因にもなります。高齢者ご自身で嘔吐が出来ない場合には、家族など介助する必要があります。寝たきりなどの場合には、寝室で横向きにさせ家族の方が指で汚物を吐き出させる必要もあります。その際、介助する家族の方が二次感染しない様に注意が必要です。ノロウイルスは非常に感染力が強く少量でも体内に入ると激しい下痢や嘔吐の症状を起こす事があります。処置した後は、しっかり手洗いを行い指先を清潔にする必要があります。

  

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