ノロウイルスの治療薬やワクチンはない

薬やワクチンはないノロウイルスの治療方法

ノロウイルスの治療薬や感染予防のワクチンはありません。その為、病原体を体内に入れないことが感染予防において非常に重要です。非常に感染力が強く、少量でも体内に侵入すると爆発的に増殖し感染をます。そして、ノロウイルス患者の下痢や嘔吐の汚物には、大量のノロウイルスが含まれています。そのため不特定多数が利用するトイレは、常に感染者がトイレを利用する可能性があり、便器やドアノブさらには水道の蛇口など様々な場所が汚染されている可能性が高く注意が必要です。トイレ使用後の手洗いは特に徹底しましょう。また、寒くなると死滅(不活化)するまでの時間が長くなり、秋から冬にかけて感染するリスクが非常に高くなります。この時期は、インフルエンザも流行する時期ですが、感染予防でアルコールを用いた消毒を推奨しています。アルコールは、インフルエンザや食中毒菌である腸管出血性大腸菌O157を消毒する事ができます。しかし、ノロウイルスにはアルコール消毒の効果が無く、消毒をする際には次亜塩素酸ナトリウムの使用をお勧めします。インフルエンザと異なり外側を覆うエンベロープ(外皮膜)をもたない小さいウイルスです。このような構造のウイルスはアルコールに対して抵抗性がります。また、インフルエンザの予防として使用されるワクチンですが、薬同様に開発されておらず、体内に病原体を取り入れない事が大予防の原則と言っていいでしょう。

ノロウイルスを治療する薬は未だに開発されてない

ノロウイルスの治療薬やワクチンはない

ノロウイルスは、私たちのヒトの小腸しか増殖する事ができず人工的に作り出す事が非常に難しいウイルスです。その為、薬を研究する際に必要なノロウイルスを容易に作り出す事ができず、治療薬やワクチンの研究に非常に多くの時間が必要になります。また、ノロウイルスの遺伝子にも特徴があり複雑で数多くのパターンも複数ある事がわかっており、さらに治療薬やワクチンの開発を困難にしていますます。まだ、研究段階ではあります海外ではノロウイルスの治療薬やワクチンのの開発に成功したとの情報もありますが、承認され実用化するまでには数年かかるかと思います。

感染すると激しい下痢や嘔吐の症状が数日から1週間程度続きます。この症状は、体内に侵入したノロウイルスが小腸や十二指腸の粘膜(上皮細胞)に侵入して、自身の遺伝情報(RNA)を使いながら爆発的に増殖し、やがて増殖したノロウイルスで上皮細胞の中は、満たされ細胞膜が耐えきれず破裂し周囲に感染が拡大します。その為、完全が拡大すると小腸の上皮細胞は脱落し、著しい機能低下に陥り、激しい下痢や嘔吐の症状が現れます。しかし、体内で増殖したノロウイルスが下痢や嘔吐で対外に排出されると症状も治まり発症から数日から1週間程度で自然に回復します。また、重症化する事も少なく、ノロウイルスの感染が直接的な原因で死亡するケースも非常に稀です。しかし、抵抗力の弱い乳幼児や高齢者が感染した場合には特に注意が必要です。乳幼児や高齢者は、激しい下痢や嘔吐の症状により脱水症状になりやすいです。早めの水分補給や輸液(点滴)をする様にしましょう。また、嚥下障害のある高齢者は、嘔吐した際に汚物を上手に排出する事ができず、汚物を器官にいれてしまう誤嚥性肺炎や窒息に注意が必要です。また、感染者の方を介助する際には二次感染に注意しましょう。

上記の説明のとおり、ノロウイルスに有効な治療薬やワクチンは無く、下痢や嘔吐の症状が現れたら自然に回復するまで我慢しなけばいけません。非常に辛い症状の為、市販されている下痢止め薬や吐き気止めの服用を検討する方も多いかと思いますが、逆効果になる可能性があり素人判断で薬の服用はおすすめできません。症状は、小腸や十二指腸で増殖したノロウイルスによって引き起こされていますが、下痢や嘔吐を繰り返す事で病原体は対外に排出され徐々に回復をしていきます。しかし、抗ウイルス剤などの治療薬ではない下痢止め薬や吐き気止めを服用しても症状は一時的に治まりますが、増殖したノロウイルスを対外へ排出させる事を遅らせ症状を長期化させたり重症化させる可能性もあります。素人判断での薬の服用は絶対にやめましょう。

激しい下痢や嘔吐により、体内の水分は想像以上に喪失し脱水症状に注意が必要です。私たちの体は、約6割が水分だと言われています。水分は、体内の温度やpHの調整だけではなく、代謝を円滑に行う溶媒としても使われています。また、水分と同時に電解質も失い、このような状況が長く続くと代謝が円滑にできず重度の脱水症状を引き起こすと死亡するケースもあります。その為、水分補給が出来るならばこまめに摂取するようにいたしましょう。嘔吐や下痢は症状が出始めて3~6時間で一度落ち着きます。様子を見ながら電解質が含んだスポーツ飲料などを与えるのが良いとされています。また、与えるときは胃腸に負担をかけないように常温もしくは少し温めたものを与えるのが良いとされています。冷たいと胃腸が刺激され下痢等を誘発する可能性がありますので注意が必要です。

ノロウイルスワクチンの各製薬会社の開発状況

現在、日本ではノロウイルスに対するワクチンの開発に取り組んでいる製薬会社がありますがまだ研究途中で、市場に出回るにはしばらく時間が必要です。ノロウイルスワクチン(VLP)は、ウイルスチャレンジ試験において、嘔吐や下痢症状などの発症を抑制した。本ワクチンは、全ての年齢層を対象者とした開発を考慮している。有効性試験(発症予防試験)の実施を計画している段階である。そのため、現段階では自分で予防を行う以外対策法はありません。

武田薬品工業のノロウイルスワクチン開発状況

武田製薬で現在進められているノロウイルスワクチンはの研究は、現在、試験段階です。結果、少数に有害事象が発現したとされていますが、その全てがワクチンによる因果関係はないといった見解が出されています。さらにワクチン接種によって、抗体価が上昇した結果も挙げられています。そのため、いつから認定されるようになるのかはまだ分かりませんが、ノロウイルス予防に役立つワクチンが市場に出回るようになる事が期待されます。

第一三共のノロウイルスワクチン開発状況

第一三共株式会社のノロウイルスワクチンは、株式会社UMNファーマと共同開発で進められています。その結果、一定の評価基準を満たした後、次の協議に進むという段階を踏んで行われています。そのため安全性が高く、効果が高いワクチンが開発され、多くの方がノロウイルス感染を予防出来るようになると期待されています。感染しても死に繋がる事は稀ですが、世界規模で見るとノロウイルスにより命を脅かされている人がたくさんいます。そんな脅威から守る為にも、迅速な開発が願われています。

ノロウイルスの予防はワクチンではなく手洗い

ノロウイルスの感染予防は、薬やワクチンに頼らず手洗いの徹底することで感染リスクを下げることができます。ノロウイルスの感染の多くは、手や指先にノロウイルスが付着し、そのまま食品など素手で触れる事で体内に侵入するケースが多いです。飲食店における食中毒の多くが調理従事者がノロウイルスを保有しています。ノロウイルスの感染予防では、手や指先を清潔にすること、食品の十分な加熱が非常に重要になります。

食事前の手洗いの実施とノロウイルス感染予防

私たちは、気づかないうちに食品を素手で口にいれています。指先は、色々な場所に接触して、その時に雑菌が付着します。もちろんノロウイルスに汚染された場所に触れればノロウイルスも指先に付着します。食事は、外部からの細菌やウイルスが侵入できるため料理(食品)が衛生的であるのと同時に私たちの手や指先が清潔にしていることは重要です。特に食べずらい食品(カニやエビ、スペアリブなど骨付きの肉)や果物(ミカンやブドウ)などは素手で食べるかと思います。ノロウイルスは非常に感染力が強くチョット素手で食品に触れて食べたことが感染の原因になりますので注意しましょう。

トイレ後の手洗いの実施とノロウイルス感染予防

指先がノロウイルスに汚染するリスクの高い場所はトイレです。特に不特定多数が利用する公衆トイレ(駅、商業施設、飲食店)は、大勢の方がトイレを利用し、その中にはノロウイルス患者さんもいるかと思います、ノロウイルス患者さんは、激しい下痢や嘔吐で勢よいよく汚物を排出します。その為、飛沫上となった汚物が便器や壁など様々な場所を汚染します。その一部はノロウイルス患者さん自身の指にも付着しドアノブや手すりなどに触れることで汚染が拡大します。ドアノブなどに付着したノロウイルスは、すぐには死滅せず寒い時期だと1ヶ月程度は生き続け汚染範囲は拡大していきます。その為、公衆トイレを使用する際には手洗いを徹底することをおすすめします。ノロウイルス感染予防と手洗いの徹底

食品の十分な加熱によるノロウイルス感染予防

ノロウイルスは、口から侵入するのがほとんどであり、多くは食品に付着した状態で侵入します。その為、ノロウイルスの感染を予防するためには、食品を十分に加熱することが非常に大切であります。ノロウイルスは、熱に弱い性質があり食品の中心温度が85度から90度で90秒以上の加熱をすることでノロウイルスを死滅することができます。生野菜など加熱できない食品は、次亜塩素酸ナトリウムを使用した消毒方法もあります。次亜塩素酸ナトリウムは、塩素系漂白剤として入手可能な成分です。野菜などを消毒するさいには100ppmで10分浸漬をし後、10分以上流水で洗うことがポイントです。 ノロウイルスの加熱消毒

ノロウイルス感染予防







治療薬やワクチンは効かない


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