ノロウイルスの感染が直接的な原因で死亡するケースは少ない
ノロウイルスが感染した事が死亡の直接的な原因になるケースは少ないです。そもそもノロウイルスは、感染すると小腸の上皮細胞上で爆発的に増殖をして、激しい下痢や嘔吐の症状があらわれます。しかし、腸管出血性大腸菌みたいに毒素を出したりはしません。ノロウイルスの感染で最も注意する必要があるのは脱水症状です。これ医者は、体力も弱く脱水を引き起こしやすいですので下痢や嘔吐の症状があるときは十分に注意をしましょう。あとは安静にさせ体内のノロウイルスを早く対外に排出することで症状は回復します。
抵抗力の弱い乳幼児脱水による死亡するリスクが高い
ノロウイルスに感染すると激しい下痢や嘔吐の症状が数日間続きます。下痢や嘔吐の症状を繰り返すことによって、体内にある水分や電解質は外部に排出され相当な量を喪失しています。水分は私たちの体の6割を占め体温やpHの調節をしたりする重要な働きがあります。そして電解質は体内代謝を円滑にしたり制御したりする作用があり非常に重要です。脱水の症状が重症になると体内代謝が効率よくできず生命を維持する事も難しくなる事あります。脱水の症状を緩和する為に水分補給は非常に大切ですが、下痢や嘔吐の症状が出始めた時点では私たちの体は水分を受け付けない状態です。(胃液や腸液も通さない状態です。)症状が出始めて6時間程度で症状は落ち着き始めますので、少しづつ水分を補給してみてください。この時に水道水ではなく、スポーツ飲料など電解質が含まれた飲料を摂取する事をおすすめします。 ノロウイルスに感染とき脱水症状に注意
高齢者は嘔吐した汚物による窒息や誤嚥性肺炎による死亡リスクが高い
体力が低下している高齢者がノロウイルスに感染し死亡する事があります。特に高齢者は、介護が必要な方が多く感染をし下痢や嘔吐が上手にできない方もおります。特に嘔吐をする際に吐物が間違って気管に入り込み窒息や肺炎の原因となりお亡くなりになる方も多いです。自分で上手に嘔吐ができない方は介護者が手伝い汚物を指でかき出したり、嘔吐をしやすい姿勢を維持したりする事が重要です。ノロウイルスは非常に感染力が強いウイルスです。ですので介護者が二次感染しない様に注意が必要です。特に指先の洗浄と汚物が付着した衣類の洗浄はしっかりしましょう。
ノロウイルス感染後に死亡した事例
京都の病院で発生した死亡事例
京都市伏見区の蘇生会総合病院でノロウイルスによる感染性胃腸炎が発生し入院患者や従業員計101人が感染性胃腸炎が激しい下痢や嘔吐を発症しました。そのうち80~90代の男女の入院患者が死亡した。死亡の原因は、嘔吐物を誤燕して発症する誤嚥性肺炎や心不全であった。心不全については、集団食中毒の時期に無くなったと思うがノロウイルスとの因果関係を証明できないと述べている。
宮崎の病院で発生した死亡事例
宮崎県日南市の医療法人春光会東病院は、ノロウイルスによる感染性胃腸炎の集団感染が発生し入院患者や職員計44人が下痢や嘔吐の症状を訴え、うち入院中の78~88歳の男性患者6人が死亡したと発表した。 春光会東病院によると、死亡した6人は脳梗塞や脳出血で寝たきり状態の長期入院患者。78歳の男性患者が嘔吐と発熱の症状を示し、14日に死亡。その後、17日に2人、19日と21日、22日にそれぞれ1人が相次いで死亡した。全員、嘔吐したものが気管に逆流するなどして肺炎を引き起こしたことが死因と診断された。
ワタミの介護で発生した死亡事例
ワタミ関連施設の老人ホームで、ノロウイルスによる集団食中毒が発生し、うち1人が死亡している。東京都の情報によると、「ワタミの介護」が運営する東京都東大和市の有料老人ホーム「レストヴィラ東大和」で、入居者16人が下痢や嘔吐の症状を訴えるなど、ノロウイルスによる集団食中毒が発生したということ。感染者のうち84歳の男性が心肺停止の状態で見つかり死亡が確認された。死亡の原因は、吐しゃ物を気管に詰まらせたことによる窒息死。ノロウイルス食中毒の原因は、「レストヴィラ東大和」で提供した給食によるもので76歳~95歳の男女16人が発症した。調理担当者や入居者からノロウイルスが検出されたことなどから、東京都は給食が原因とする食中毒であると断定。ワタミの介護に対して、レストヴィラ東大和を営業停止処分としました。