ノロウイルス感染時の食事

ノロウイルス感染時の食事は先ず絶食させ水分補給から

に感染すると非常に激しい下痢や嘔吐の症状が現れ、自然に回復するまで数日から1週間近く耐えなければいけません。その間、1日に何度も症状が現れ体力も非常に消耗しグッタリする事があります。消耗した体力を少しでも回復させる為に無理に食事をする事がありますが、逆効果になりますので止めましょう。先ず、症状が現れたら絶食させます。そもそも激しい下痢や嘔吐の症状により、患者さんも食事をする気になりません。下痢や嘔吐の症状は、6時間から12時間サイクルで現れますので無理に飲食させない様にしましょう。症状は、発症した1日から2日目が最も激しく、数日から1週間程度の時間をかけて回復します。その為、徐々に喉の渇きや空腹感を訴えるようになりますので、少量の水分補給を行いながら様子を見るようにしましょう。ノロウイルスの感染により腸の粘膜は脱落し激しく損傷しています。その為、消化に悪い食品や刺激が強い食品は避けるようにし、消化が良い食品を摂取する様にしましょう。実は食事の摂り方一つで、ノロウイルスから早く回復できるかどうかが決まってくるといわれています。そこで今回は、ノロウイルスにかかったときの適切な食事内容について解説します。

食事の前に水分補給が最優先

激しい下痢や嘔吐により胃の内容物と一緒に大量の水分が体外へ排出されています。私たちの体の約60%は水分で構成されております。水分は、体温や体内のpHを調整するだけではなく、代謝を円滑に行う溶媒としての働きもあります。その為、体内の水分や電解質が著しく枯渇する状態を脱水症状といいますが、症状が重たい場合には、意識障害や痙攣、血圧低下などを引き起こし、最悪の場合、命に関わることもあります。そのため、経口で水分を取れないほどに重症化した場合は、すみやかに医療機関を受診するようにしましょう。その為、下痢や嘔吐の症状が落ち着いたら電解質を含む水分の補給を最優先で行います。水分補給は、水道水ではなく、スポーツ飲料やOS-1といった経口保水液を摂取した方が効率的に体内に吸収されます。飲料が体内に入る事で急激に胃腸が冷やされ下痢や嘔吐を誘発する可能性がありますので、水分を補給する際には、冷やさず常温で飲むこともおすすめします。また、最初は少量を口に含ませ数分様子を見て、次の一口を与える様にしましょう。こちらも一気に与える事で胃腸を刺激させ下痢や嘔吐を誘発させない為です。

食事は急がず無理させず摂りましょう

ノロウイルスに感染し発症直後は食欲も無くグッタリしています。当然、食欲も無いので無理に食事を与えず安静にさせましょう。私たちの体は、1~2日くらいの断食であれば、身体に問題はないと考えていいです。徐々に症状も治まり、食欲が出てきますので焦らず様子を見ながら食事を再開させてください。ノロウイルスの感染により胃腸の粘膜は、非常に弱っております。その為、胃腸の負担が少ない食品を与えるようにしてください。おかゆなど消化吸収の良いもの、かぼちゃ・にんじんなどのビタミンやミネラルの豊富な緑黄色野菜、りんごなどの整腸作用のあるものを少しずつ摂るようにしましょう。ヨーグルトには乳酸菌が多く含まれており、この乳酸菌が腸の中で善玉菌として働くことによって、腸の修復、炎症の軽減に役立ちます。商品によってはノロウイルスや食中毒菌に対して強い抵抗性がある乳酸菌で作られた商品もあります。これら商品は、医薬品ではなく、健康を補助する食品である為、その効果は個人差があります。これは、管理人の体験談ですが、不覚にもノロウイルスに感染した時に異なる種類の乳酸菌を普段より多めに摂取した事で症状が早めに治った感じがしました。腸内の乳酸菌を増やすことで腸内環境を整えますので、感染直後に乳酸菌を摂取した事で症状が軽く治まったと思います。

摂取した方が良い食事

胃腸が弱っている為、胃粘膜や腸を整える栄養素を積極的に摂取しましょう。非常に消化吸収が良い「おかゆ」や「鍋焼きうどん」等はエネルギー源でもある炭水化物が摂取する事が出来ます。また、胃粘膜の修復に必要なタンパク質やビタミンも適度に摂取する事がお勧めです。消化吸収が良いタンパク源としては、卵、牛乳、ヨーグルトなどがあります。ヨーグルトは、乳酸菌も含まれているのでお勧めです。食物繊維の中でも水溶性食物繊維を特に摂取しましょう。食物繊維には、水に溶ける水溶性食物繊維と水に溶けない不溶性の食物繊維があります。下痢の改善には水溶性食物繊維が有効で、便中の余分な水分を吸収し便の状態を整えてくれます。

避けた方が良い食事

胃腸が弱っている為、刺激が強い食品は出来るだけ避けるようしましょう。特に脂質の多い食品は、胃の滞留時間が長く、胃酸を長時間分泌し続けます。その為、胸焼けや吐き気の原因にもなります。特に揚げ物や炒め物などの料理は避けるようにしましょう。また、刺激が強い辛い食品、消化しづらい食物繊維が多い食品、冷たい食品は出来るだけ避けるようにしましょう。

乳幼児の水分補給も食事より最優先

成人の場合は、ある程度症状がひどくても、自分で水分補給をすることができます。でも、乳幼児の場合は、自分で水を飲むことができませんので、大人が水分補給させる必要があります。また、乳幼児はノロウイルスで脱水になり、成人と比べて重症化しやすいので、注意が必要です。乳幼児の水分補給のポイントは、「こまめに少しずつ与えること」と「体重に応じた水分補給をすること」です。ノロウイルスに感染していると、胃腸が弱っていますので、脱水が心配だからといって、一気に水分補給をさせても、体が水分を吸収してくれず、むしろ水様便となって体から排出されてしまいます。そのため、5分おきに10ml前後を目安に少しずつこまめに水分補給させるようにしましょう。コップで飲めないようであれば、ストローやスプーンを使うなどの工夫をしてくださいね。また補給すべき水分量ですが、小児科医は「1kgあたり50ml以上を4時間かけて与える」と軽度の脱水症状を起こした時でも、家庭内で対処できるとのことです。10kgの子供だったら、4時間で500ml(1時間で約120ml)、15kgの子供だったら4時間で750ml(1時間で約200ml)を飲ませるようにしましょう。何を飲ませるかについてですが、体に吸収されやすいものを選びましょう。具体的には、子供用のイオン飲料や経口補水液です。これらは、体液の組成に近いので、体に吸収されるスピードが速いですし、嘔吐や下痢で失われたミネラル分(ナトリウムやカリウム)も補給できます。また、飲み物の温度ですが、冷やしたものは胃腸に負担をかけますので、常温のものを用意しましょう。

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