日経新聞によると国立感染症研究所のグループは、日本国内で多く発生している食中毒の原因であるノロウイルスが細胞に感染する仕組みをネズミで解明した。細胞の表面にある特定のたんぱく質から感染した。ヒトのノロウイルス感染を防ぐワクチンや治療薬開発につながる成果としている。研究成果は米科学アカデミー紀要(電子版)に掲載された。 研究グループはネズミの白血球系細胞の様々な遺伝子をゲノム編集と呼ぶ技術で壊し、ノロウイルスを感染させた。 感染を逃れた細胞を詳しく調べると、細胞の表面にある受容体の「CD300lf」や「CD300ld」のいずれかが壊れていた。研究グループはこの2つの受容体がノロウイルスの感染に不可欠と結論づけた。 ネズミのノロウイルスはネズミ以外の動物には感染しないが、この受容体をヒトの細胞などに入れると、ノロウイルスが感染するようになった。ヒトのノロウイルスでも同じ仕組みで感染している可能性があり、検証実験を進める計画だ。
(ノロウイルス感染に関する情報)
20151003.2015新型ノロウイルス流行の兆しに厚生労働省も警戒を強める20151102.和民グループでノロウイルス食中毒が発生
20151113. トイレ後15%の人が手洗いをしない 感染に注意(消費者庁)
20151110.西洋フードコンパスがノロウイルス食中毒(平成27年11月10日)
20151205.北海道でも新型ノロウイルスを確認
20151209.ノロウイルス感染が本格流行 ノロウイルス感染に注意
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