ノロウイルスの歴史

ノロウイルスの歴史

ノロウイルスによる食中毒の歴史は、昭和40年代にアメリカにある小さな町で発生した学校給食での食中毒が始まりだと言われています。当時は、詳しく分析する機械も無く原因が特定されていませんでした。その後、電子顕微鏡が登場し、原因物質を分析した結果、小型で球状のウイルスが原因である事が判明し小型球形ウイルス(SRSV)と呼ばれるようになりました。その後、国際ウイルス学会で名称が変更され現在のノロウイルスになりました。ノロウイルスに関する国内の歴史は、平成18年にノロウイルスによる大規模な食中毒が発生しました。当時は、詳しい研究も十分ではなく、牡蠣など2枚貝の生食、加熱不十分で喫食する事で起きると言われていました。その為、ニュースや新聞では、ノロウイルスの原因は牡蠣という報道がなされ、消費量が激減し生産者に大きなダメージを与えました。最近の調査では、ノロウイルスが原因で起きる食中毒の多くは、牡蠣など2枚貝ではなく、調理や食品加工の従事者が既に病原体であるノロウイルスを保有し、トイレ後や作業前の手洗いが不十分により食品を汚染し、生食もしくは加熱不十分で食事を提供した事で発生しています。毎年流行をしているノロウイルスの感染を抑制すべく、手洗いの徹底、食品の加熱、次亜塩素酸ナトリウムによる消毒の3点を呼び掛けています。

ノロウイルスの歴史

ノロウイルスの歴史は、昭和40年代アメリカの小さい町で起きた集団食中毒です。その地名(オハイオ州ノーウォーク)から『ノーウォークウイルス』と呼ばれたのが最初です。その後、世界各地で食中毒事件が発生し、最初に発生した土地の名称を用いた『ノーウォークウイルス』の名前が広まっていきました。その後、電子顕微鏡等で分析した結果、その形状が非常に小さく丸い形であった事から小型球形ウイルス(Small Round-Structured Virus, SRSV)とも呼ばれました。このウイルスは、粒子の表面に32個のコップ状のくぼみがあることから、ラテン語でコップを意味するcalixにちなみ、カリシウイルスという科に分類されました。小型球形ウイルスの頭文字をとって(Small Round-Structured Virus, SRSV)と言われていた時期もあります。

日本国内での感染事例は、1977年に札幌市で集団感染発生した胃腸炎からSRSVが発見され、サッポロウイルス(Sapporo virus)と名付けられた。電子顕微鏡で詳しく調査した結果、「ダビデの星(Star of David)」と形容される特徴的な構造が見られ、その他の特徴からも、カリシウイルス科の中でもノーウォークウイルスとの違いが大きいものと考えられた。そのため「ノーウォーク様ウイルス」とダビデの星型の構造を持つものを「サッポロ様ウイルス」という仮称を用いて分類するようになった。

ノロウイルス電子顕微鏡写真

その後の調査でウイルスにより急性胃腸炎症状を起こすものには「ノロ」と「サポ」の2種類がある事がわかり、2002年、第12回国際ウイルス学会(パリ)において、それまでノーウォーク様ウイルスと呼ばれていたものを「ノロウイルス属(Norovirus)」、サッポロ様ウイルスと呼ばれたものを「サポウイルス(Sapovirus)」という名称で呼ぶことが定められた。現在、胃腸炎ウイルスとして世界的に認められているのは、ロタ・ノロ・サポ・アデノの一部・アストロの4種類のウイルスがあります。2003年に食品衛生法の一部改正を行い、「SRSV」を「ノロウイルス」に改正しました。

過去に発生した感染者500名以上のノロウイルス食中毒の歴史

  • 平成17年  0件 ノロウイルス食中毒の報告はない
  • 平成18年  6件 秋田県(弁当、仕出屋、781名) 埼玉県(仕出弁当、仕出屋、710名) 千葉県(不明、仕出屋、507名) 山梨県(ロールキャベツ(トマトソースがけ)、学校-給食施設-、585名) 大阪府(仕出弁当、仕出屋、801名) 奈良県(仕出弁当、仕出屋、1,734名)
  • 平成19年  1件  鳥取県(かみかみ和え(推定)、学校-給食施設-、864名)
  • 平成20年  1件  広島県(弁当、仕出屋、749名)
  • 平成21年  1件  岩手県(朝食バイキングの食事、旅館、636名)
  • 平成22年  1件  岡山県(不明、仕出屋、1197名)
  • 平成23年  1件  岐阜県(給食弁当、仕出屋、756名)
  • 平成24年  2件 山梨県(弁当、仕出屋、1,442名) 広島県(弁当、仕出屋、2,035名)
  • 平成25年  1件 愛知県(弁当、仕出屋、526名)
  • 平成26年  1件 静岡県(食パン、製造所、1,271名)

厚生労働省をはじめとする国内行政のノロウイルス対応の歴史

  • 平成 9年 食中毒統計を見直し、病原物質に小型球形ウイルス(ノロウイルス)を追加
  • 平成10年 生食用かきの表示基準の改正(採取海域を追加)
  • 平成16年 (平成18年改正)ノロウイルスに関するQ&A 手洗いの励行、食品取扱時の汚染防止、糞便や嘔吐物の適切な処理、食品の十分な加熱等
  • 平成19年 薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会食中毒部会開催
  • 平成20年 大量調理施設衛生管理マニュアルの改正 「ノロウイルス食中毒対策について(提言)」を踏まえ、手洗いの励行、食品取扱時の汚染防止、糞便や嘔吐物の適切な処理、食品の十分な加熱等の対策 について改正
  • 平成24年 感染性胃腸炎の増加を受け、全国の自治体に対して、ノロウイルスによる食中毒の予防について、一層の普及啓発を行うよう通知を発出(11月〜1月)また、事業者向けに、必要な対策をまとめたリーフレットを作成し、自治体及び関係 団体で配布
  • 平成25年 薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会食中毒部会開催(平成25年3月) 平成24年の食中毒状況を踏まえ改正
    • 「食品等事業者が実施すべき管理運営基準に関する指針」 食品取扱施設等における衛生管理に「使い捨て手袋の交換」、「手洗い、健康管理の衛生教育」、「おう吐物等により汚染された可能性のある食品の廃棄」、「施設でおう吐した場合の 消毒」等を追記
    • 「大量調理施設衛生管理マニュアル」 「⼆枚貝等ノロウイルス汚染のおそれのある食品の加熱温度を85〜90℃で90秒間以上」に改正
  • ノロウイルスの流⾏期に備えて、全国の自治体に対して、ノロウイルスによる 食中毒の予防について重点的に事業者に指導等を実施するよう、通知を発出 (平成25年10月、平成26年10月、平成27年9月)
  • 食品を取り扱う事業者向けに、必要な対策をまとめたリーフレットを作成し、 自治体及び関係団体で配布(平成25年)
  • 「食品・添加物等の年末一斉取締り」を平成25年は、例年より1ヶ月前倒しし て11⽉に実施し、更なるノロウイルス食中毒の発生防止の徹底を図るため、 自治体を通して大量調理施設(給食施設等)等に対する監視指導の強化及び食 品取扱い事業者に対する普及啓発を実施
  • 食中毒原因施設の立ち入り調査結果を全国の自治体及び 関係団体に対し通知し、改めて監視指導、周知の 徹底を要請(平成26年1月) ・適切な手洗いの実施 ・手袋の適切な交換 ・塩素を用いた消毒 等

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